【クルマのドアハンドル】メッキを木製に変えてみた!試作品の作成

自動車

自動車にもDIYの遊び心を!という思いのもとに、自動車部品を木製にできないかを思案しています。
まずは自動車部品を木製にできないか作成してみました。
そこでどういう問題があるのかを検証できれば製品化につなげることができると考えました。

まず作った物はドアハンドルです。
メッキ品 → 木製品 に変えてみようと試みたので経緯をお話しします。

どうやって作るのか?

樹脂部品は樹脂材料を金型に流して固めるという工法のため、板厚が一緒であれば剛性は均一になります。
また、複雑な形状でも要件を守って金型ができれば造ることができます。
しかし木製部品はそう簡単には作れません。
木は異方性の特徴があり、木目の流れる方向には強いですが、木目と直角方向には大変弱いです。

上図で繊維方向には大変強いですが、接線方向・半径方向に力がかかるときは木材の切り出し方により強度が低下する可能性があります。

そのような木材の性質を考えたとき、下図のような部品を木材のみで作成することは可能でしょうか?

純正メッキ品 意匠面
純正メッキ品 構造部

正直なところ、構造部を木材で作ることはリスクが高いです。
木目方向を考えても垂直方向に延びているところは割れる可能性があります。
そこで私が考えたのは意匠面と構造面を分離する方法です。
下図が試作品ですが、意匠面を木製品にして構造部を樹脂で作っています。
そうすることで車に必要な(ドアを開けれる)強度は保証して、木製品の触感を創出しています。

木製ハンドル 意匠面
木製ハンドル 構造部

こうすることで剛性を担保しながら意匠面だけを木製部品で作ることが可能になります。

問題点

しかし、木製部品は自動車に使えるほど耐久性がありません。
家の外装に使われている木製品も同様ですが、紫外線・風雨・耐液性等を考えると劣化しやすいです。

初期
1年後

上の写真のように、1年程度で劣化が確認できます。
黒い点のようなカビが発生してしまっています。
木製品を劣化させずに使うにはこまめにメンテナンスする必要がありますが、毎回ドアハンドルを外して塗装するのは手間がかかります。
車両状態で塗装するのも手ですが、車体に塗料が付着させたくないのでマスキングする必要があります。
それもやはり手間になります。

木製品の劣化・塗料については別記事で詳しく説明していますのでそちらをご覧ください。

解決案

そこで考えたのが私の特許で、木製品を簡単に取り外すことができる構造にしてあげればメンテナンスの負荷が下がります。
わざわざドアハンドルを外すために2~3時間かけなくても1、2分で外すことができれば塗装が楽にできます。
その部品を今後作成してみて本当に使えるのかを確認していこうと思います。

こちらはドアハンドルの3Dデータを作成した記事になりますのでご覧ください。

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