寒冷地のクルマ 【どんな仕様があるの?】

自動車

今年は昨年に比べて雪が降る日が多いです。
雪が積もっている道での走行は危険で、慣れていても注意が必要です。
雪が多い寒冷地は人にもクルマにも過酷な環境になります。
雪や低温の環境がクルマにとってどのような影響があるのでしょうか。

クルマ・運転の影響

雪道での走行

雪道では通常道路より滑りやすいのは言うまでもありません。
滑りやすくなるだけではなく轍や凸凹ができるため、走行が難しくなります。
また雪が降っている中では視界が悪くなり死角が多くなります。
他のクルマを見落とす危険が増えます。

着氷・凍結

クルマに積もった雪が日中溶けた後、夜に氷柱になります。
いろいろなところで凍ってしまうため、ドアが開かない、ドアミラーが動かない、ワイパーブレードが張り付くといった問題が起きます。
積雪道を走行するとタイヤ周辺に雪が付着する事もあります。
付着によって重くなり、アンダーカバーなどの足回り部品が壊れる事もあります。

融雪剤の付着

雪が多い地域は道路に融雪剤を撒きます。
融雪剤の成分は塩化カルシウムです。
塩水が車全体にかけられる事になるので鉄部品は錆びやすくなります。
車の足回り(ドライブシャフト、マフラー等)にコーティングをする事で錆にくくできます。

低温による異音

温度が低いと内装部品が軋みやすくなります。
少しの段差でも軋み音が発生するため、音が気になって運転に集中できなくなります。
多少の軋み音であればいいですが、クルマの機能に問題があると危険です。
着氷によって足回りの部品が外れる場合もあるので注意が必要です。

寒冷地仕様車の装備

寒冷地仕様のクルマはどういった装備が付いているのか、通常車との違いをみてみましょう。

バッテリー

いとエンジンがかかりにくくなり、始動時の負荷が大きくなります。
それを防ぐために容量が大きいバッテリーが装着されます。

ワイパーブレード

ワイパーが雪をかき分けれるように強化されています。
雪の入り込みを防ぐためにワイパーの金具部分がゴムで覆われています。
また通常のワイパーより弾力が強い素材が使われています。

フォグランプ

雪が降った時に他車から見えやすくするためにフォグランプが装着されます。
Fr側とRr側に着けられます。

クロムメッキ(ロシア向け)

これはロシア向け製品になりますが、メッキの種類が違います。
3価クロムメッキと呼ばれるメッキで通常のメッキより色が黒っぽいです。
融雪剤に強く錆びにくい性質があります。
ただ、ロシア向けのみなので日本国内には販売されません。

まとめ

寒冷地では雪・低温への配慮が不可欠になります。
大雪が降っている中でクルマが動かなくなってしまうと命の危険があります。
どんな環境でも動いてくれるクルマが重要になってきます。
地域によってクルマに求められる性能は変わるので、その地域で必要な性能を見極める事は重要です。

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