自分の発明した特許がどの程度使い勝手がいいのか確認するのは重要です。
今までに簡単に試した事はありますが、1回だけしかできていないので、本当のところどれだけ強度があるのかわかっていませんでした。
特許品のトライ品を作成したので、どの程度の強度があるのか実際に試験してみました。
自宅で簡易的にやってるので正しい評価とはいえませんが、今後の設計の参考にしようと思います。
前回の記事はこちらをご覧ください。
試験内容
試験方法
今回は2種類の強度試験をやってみました。
木材の固定部から垂直方向に引っ張る試験と水平方向に引っ張る試験です。
【垂直方向】固定部から下に引っ張る
【水平方向】固定部から横に引っ張る
どちらもワイヤーを通して引っ張るやり方で試験します。
条件
またいろいろ条件を変えてみて、どの条件が強度が強いのかを試してみました。
変えた条件としては以下の要素です。
木材の板厚・溝深さはセットで変えています。
木材溝角度はトリマーで用意できた14°と19°の2種類です。
木材で用意したのは下記の4条件です。
板厚 | 溝深さ | 溝角度 |
---|---|---|
5mm | 3mm | 14° |
5mm | 3mm | 19° |
9mm | 5mm | 19° |
15mm | 8mm | 14° |
特許品の角度は大・小の2条件を用意しました。
詳細な角度は秘密とさせていただきます。
試験品
試験品として以下の物を用意しました。
・樹脂部品:条件を振った4種類の3Dプリンター品(材質:PP 購入元:DMM.make)
・木製品:条件を振った30mm×30mmに切り出した試験品(ヒノキ材 購入元:コーナン)
※樹脂部品は1つのみですが、木製品は破壊される事を想定し、同じ物を各4個用意しています。
試験風景
試験風景はこんな感じです。
動画撮りましたが重くてUPできなかったので写真でご勘弁下さい。
試験結果
試験した結果は下記の表のようになりました。
やはり板厚が薄くなれば強度は弱くなります。
板厚15mmだとかなり強くてかなり引っ張らないと取れませんでした。
不思議だったのは角度が小さい方が強度が強かった点です。
おそらく木材の強度にもよると思いますが、ヒノキ材は14°の方が強そうです。
材質も影響があるので木材は難しいです。
ただ、思っていた程度の強さはあったので今後の設計の参考にできそうです。
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