クルマのエネルギー(燃料)は変わりつつあります。
今まではガソリン車が一般的でしたが、ガソリンはCO2を排出するため環境に悪いイメージがついてしまいました。
そこで注目されているのが電気自動車(EV車)です。
電気はCO2排出をしないため環境にやさしいイメージから、ガソリン→電気の転換を進められています。
今後はEV車が普及していく事になるでしょうが、まだまだガソリン車の割合が多い状態です。
日本国内の2019年までのデータですが、ガソリン車が82.1%を占めています。
トヨタが2030年までに350万台のEV車両を生産するとの発表がありましたが、現状のガソリン車が5000万台程度のため、1割にも満たない量になります。
他のメーカーからもEV車は発売され、ガソリン車からの買い替えする事を考えるとEV車へのシフトが加速する可能性があります。
ここ10年でガソリン以外のエネルギーを使ったクルマの推移ですが、右肩上がりに推移しています。
ただし、ハイブリッド車が930万台に対してEV車・プラグインハイブリッド車が各10万台程度なので比率はとても小さいです。
今後政府の補助金やEV車のコスト改善で買いやすい価格になればEV車が増えるでしょう。
そこで気になるのが電力供給です。
EV車は電気をエネルギーにするため、電力インフラが重要になります。
電力にもいろいろな発電方法がありますが、日本の電力比率は火力発電がメインです。
下のグラフは日本のエネルギー比率を表しています。
2019年の燃料比率は 「石炭:31.8%」 「LNG:37.1%」 「石油等:6.8%」 となってます。
CO2を排出する化石燃料による発電が7割以上を占めています。
CO2を排出しない発電としては「水力:7.8%」 「原子力:6.2%」 「新エネ:10.3%」となってます。
現状の比率として3割にも満たないため、まだまだ化石燃料による電力に頼っている状態です。
このままEV車にシフトしても電気を造るのにCO2を排出してしまっては意味がありません。
日本の電力も見直さないとCO2の低減は難しい状況です。
この電力インフラも改善することで初めてCO2削減が可能になるので、環境問題・CO2削減の難しさがわかります。
電力不足になって電気代が2倍になる事もありえます。
環境問題は簡単に解決できない課題が山積みだなと改めて考えさせられます。
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