私は父から引き継いだ森林を所有しています。
しかし、一度も行った事のない森林もあります。
自分が所有しているのに、残念ながら私自身が把握できていません。
自分が買っているわけでもないので、森林を引き継ぐ方は知らない事が大半だと思います。
森林組合
森林組合とは、森林づくりと持続可能な木材生産を進めている共同組合です。
全国各地の地域毎に森林組合はあります。
森林を所有する場合、森林組合に加入する必要があります。
私の場合は年間¥1,700の組合費を払っています。
ただ、正直なところ強制ではないので、税金のように払わなくても罰金はかかりません。
しかし、日本の森林を維持するためにはとても重要な組織で
森林の巡視や調査、行政の支援制度に関する情報提供を行ってくれます。
その活動の中で、自分の所有している森林で間伐が必要になった場合、所有者に対してヒアリングをしてくれます。
森林の所有者に無断で木を切る事は法律上不可のため、必ず聞いてくれます。
もし所有者からOKがもらえない場合は間伐できません。
自分が所有している森林の木を切られる事は嬉しくない方もいるかもしれません。
なぜ木を切る必要が有るのでしょうか?
なぜ間伐が必要なのか?
人工林では多くの苗木を植えるため、大きくなると木が密集してしまう。
木の間隔を開けてあげないと太陽の光を葉っぱが受ける事ができず、光合成ができません。
そうすると栄養が不足して細い痩せ細った木しか育たなくなってしまいます。
また、木が密集しているため光が下に届かなくなり、じめじめして鬱蒼とした森林になってしまいます。
明るく気持ちの良い森林は人間が手をかけないと作れないのです。
また痩せ細った木では根を張る力がないため、風雪害に弱くなる。
痩せた木では水を蓄える力がないため、台風に見舞われると地表ごと流されて土砂災害が発生してしまう。
しかし、今の林業は儲からない。
木を切って運ぶだけでコストがかかり、1本の木を製材して売るのには見合わなくなってしまった。
そのため、間伐して木を育てる事もやられなくなり、森林の維持もままならないのが現状である。
そこで森林組合が政府から補助金をもらって所有者の代わりに間伐をしています。
もし間伐した製材に価値がついた時は所有者にも還元してくれます。
そうやって森林の維持管理をする必要があります。
間伐は森林の管理に重要ですが、林業が儲からない以上なかなか推進されないのが現状です。
日本の里山を後世に残すためには森林の維持管理を持続的にできるか環境が必要です。
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