私は下記の手順で特許を取得しました。
1.アイディアを形にする
2.弁理士を探す
3.自分に合った弁理士を決める
4.アイディアを書面に落とす
5.特許庁に申請する
6.審査結果に対応する
今回は 4.アイディアを書面に落とす について説明します。
弁理士との打ち合わせ
特許の対象としては【物】【方法】【作り方】ですが、
私のアイディアは【物】になります。
特許を取るためには以下の要件を満たす必要があります。
- 産業上、利用できる発明であること
- 新しい物であること(新規性)
- 容易に考えだすことができないこと(進歩性)
- 先に出願されていないこと(先願)
- 公序良俗を害さないこと
その要件を明確にするため弁理士と打ち合わせします。
特許を取るためには下記の内容を正確に伝える必要があります。
- 発明品の構造的特徴
- 発明に至るまでの苦労
- 権利範囲
発明品の構造的特徴
構造の特徴は発明者であれば明確に説明できると思います。
この説明が出来なければ特許取得できるわけないので正確に伝えましょう。
構造的特徴から「新規性があるか」「産業上利用可能か」「先願か」を判断します。
発明に至るまでの苦労
個人的には特許を取得するのに「発明に至るまでの苦労」が必要と思ってませんでした。
しかし進歩性を認めてもらうには、この苦労がないとアピールできません。
この進歩性をアピールできるかが特許を取るのに難しいポイントで
進歩性を構造的特徴とうまくリンクさせて書面に落とすことが鍵になります。
権利範囲
特許を取得するのにどこまでの権利を訴求できるかが重要です。
権利範囲が狭いと競合他社に似た特許を簡単に取られてしまいます。
いかに権利範囲を広く取れるかを弁理士の方と確認しましょう。
必要以上に詳細な内容を書面に織り込んでしまうと権利範囲が狭くなりますが、
大雑把な内容すぎると申請却下されます。
このバランスを見極めて書面に落としましょう。
書面に落とす
書面に落とすのは弁理士に作業してもらいます。
費用は発生しますが、素人がやるには難しすぎるのでプロにお任せしましょう。
私の場合は1ヶ月で申請書類を作成してもらいました。
作成してもらった書類を確認して分からない点は弁理士に聞いて説明してもらいましょう。
私の場合は今後想定される対抗特許案を出してみて
「この案は権利範囲内か?」という聞き方をしました。
その内容を修正してもらって最終的に申請書類を作成してもらいました。
この出願時の書類数は下記になりました。
申請書類:
- 願書(表紙のようなもの):1枚
- 明細書(特許の詳細):8枚
- 請求の範囲(権利範囲):1枚
- 要約書:1枚
- 図面:6枚
ここまでが出願申請までの流れになります。
これでようやく特許出願可能になり、ようやくスタートラインに立てました。
この後に特許庁とのやり取りが始まります。
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