SDGs ウェディングケーキモデルとは?
SDGsの各目標をウェディングケーキのような構成で図式化したモデルです。
上図のように各目標同士の関係性が見て取れます。
このモデルはスウェーデンの首都:ストックホルムにあるレジリエンス研究所ヨハン・ロックストローム博士が考案しました。
SDGsには17の目標があります。
それらの目標を「生物圏(BIOSPHRE)」「社会圏(SOCIETY)」「経済圏(ECONOMY)」の3層に分けて表し、その3層すべてに関わる項目として「目標17.パートナーシップで目標を達成しよう」が配置されています。
それぞれの目標についてみていきましょう。
「生物圏」 すべての活動の基盤
最下層である「生物圏」には4つの目標が挙げられています。
- 目標6.安全な水とトイレを世界中に
- 目標13.気候変動に具体的な対策を
- 目標14.海の豊かさを守ろう
- 目標15.陸の豊かさも守ろう
私たちが暮らす世界の環境問題はすべての活動の基盤になります。
私たちの「社会」「経済」は自然環境が安定してこそできる活動です。
気候変動リスクや環境問題への活動を表しています。
カーボンニュートラル(脱炭素)の活動は「生物圏」目標になります。
「社会圏」 人々の生活環境
中間層である「社会圏」には8つの目標が挙げられています。
- 目標1.貧困をなくそう
- 目標2.飢餓をゼロに
- 目標3.すべての人に健康と福祉を
- 目標4.質の高い教育をみんなに
- 目標5.ジェンダー平等を実現しよう
- 目標7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに
- 目標11.住み続けられるまちづくりを
- 目標16.平和と公正をすべての人に
「社会圏」の目標は私たち人間が豊かに生活するための目標が掲げられています。
全ての基盤である「生物圏」の環境が整ったとしても、貧困・健康問題・差別・偏見・環境への配慮がないとすべての人が持続的に豊かな生活を過ごせません。
経済の基礎となるための目標です。
「経済圏」 成長するための活動
最上層である「経済圏」には4つの目標が挙げられています。
- 目標8.働きがいも経済成長も
- 目標9.産業と技術革新の基盤をつくろう
- 目標10.人や国の不平等をなくそう
- 目標12.つくる責任 つかう責任
「経済圏」の目標は「生物圏」「社会圏」に支えられている活動です。
自然環境や社会環境を壊すような経済活動をしてしまうと土台から崩れてしまいます。
全ての活動を豊かにするための成長を担っている経済活動なので、環境への配慮をした活動が求められています。
目標17.パートナーシップで目標を達成しよう
「生物圏」「社会圏」「経済圏」すべてに関わる目標として「パートナーシップで目標を達成しよう」が挙げられています。
それぞれの目標を達成するためには、いろんな人々と協力する事が重要です。
一人では解決できない事でも仲間と協力することで解決できるかもしれません。
この複雑な社会環境の中で、すべての人々が豊かな生活を送れる環境を提供するのはとても難しい課題です。
目標達成のためには「パートナーシップ」が必要不可欠でしょう。
企業に求められている事
今回のウェディングケーキモデルをみても、「経済圏」の活動は「生物圏」「社会圏」の上に位置しています。
「土台を崩さない活動」「土台を更に安定させる活動」が企業には求められています。
自身の成長を追い求めれば良いのではなく、すべての人々の豊かさを向上させる企業が評価されます。
世界の豊かさを向上させるための意識をもって活動したいですね。
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