【Fusion360】キャンプ用 ソロテーブルの設計

3Dプリンター

キャンプをする時に小さいテーブルでもあると便利なシーンがあります。
ご飯や飲み物はなるべく地面に直に置きたくないのでテーブルを使いたい。
大きいテーブルを出すスペースがなかったり、ソロキャンプで大きい荷物を持っていきたくない時に小さいテーブルが欲しくなります。

イメージは下のようなテーブルです。

このようなソロテーブルは小さく折り畳めて軽量である必要があります。
しかし、料理や飲み物を置けるように耐荷重:10kg以上は欲しいです。
そんな要件を満たそうとすると、今までの技術では木材で作る事は難しいでしょう。
そこを特許を使って木材で作ってみようと思います。

ソロテーブルの設計

上図のようなソロテーブルをつくります。
材質は木材で、簡単に組立・分解ができるようなテーブルにしたいと思います。
そのための設計を進めていきましょう。
Fusion360で3Dデータを設計していきます。

天板を設計する

極力小さく持ち運べるようにするため「幅60mm×長さ300mm×板厚3mm」の板を使用します。

まずは60×300の四角形をスケッチします。

そこから「押し出しフィーチャー」で6mmの厚さにします。

そこからアリ溝形状を作成するため側面に形状を造ります。

「押し出しフィーチャー」の操作を「切り取り」にして、アリ溝を作成します。

「短形状パターン」で先ほど押し出したフィーチャーを選び、反対側にもアリ溝を作成します。

最後に「ボデー」→「物理マテリアル」→「木材」→「オーク材」を選んで材質を木材に変えましょう。
そうすることで雰囲気が出ます。

これでアリ溝形状を掘った天板が出来ました。

テーブル脚を設計する

テーブル脚は上図のような形で作ってみます。

脚は強度が必要なため9mm厚の物を使用します。

上面にアリ溝形状を作るためにスケッチします。

アリ溝を3つ作成するため、「短形状パターン」を使って同じ形状の物を等間隔に並べます。

こちらも同様に「押し出しフィーチャー」の「切り取り」でアリ溝を作成します。

脚の角部に「フィレット」をかけて滑らかにします。

こちらも同様に「物理マテリアル」で材質を木材にして雰囲気を出したらテーブル脚の完成です。

ジョイントを設計する

ジョイントは上図のような物を作りました。
これだけでは何がどうなるかわからないと思いますが、この完成品でどんな機能を持っているか説明します。

この部品の機能としては上図のように天板とテーブル脚をつなげる役割です。

天板を固定する部位は2部品構成になっています。

特許を取った構造を使っていて、「スライド部品」と「固定部品」になっています。
スライド部品には爪を付けているので、その爪を押して固定解除するために「固定解除ボタン」を付けました。
特許の詳細はこちらを参照ください。

天板を下方向に押し付ける事で固定できるようになっています。

テーブル脚を固定する部位は単純にスライドして固定できる構造にしました。
これも上記で説明した特許構造です。
こちらはマイナーな使い方ですが、同じ特許申請書に記載してます。

テーブル脚にスライドさせて取付ます。
これはスライドするだけなので押せば外れるようになっています。
テーブルでは天板に重い物を置くので、その重さに耐えれればいいと考えました。
利便性を重視しています。

このジョイント部の設計方法は詳細な寸法が出てしまうため、控えさせていただきます。

テーブルを組立てる

「天板」「テーブル脚」「ジョイント」を組み合わせる事で上図のような物が3Dで設計できました。
このように3Dデータを組立てる事もFusion360 でできます。
組立てた状態で不整合な個所がないかを調べれるので便利です。
組立てについては別の記事で紹介しようと思います。

上図のように分解して持ち運ぶ事ができます。

まとめ

この記事では私が考えたソロテーブルをFusion360 を使って設計してみました。

設計は下記の手順になります。

  • 天板の設計
  • テーブル脚の設計
  • ジョイントの設計
  • 3Dデータを組立て

釘や接着剤で作ってしまうと分解できないため木材で作ってるソロテーブルはほとんど無いですが、簡単に付け外しできる構造であれば可能です。
あとは実際に物を作ってみて、本当に組立てできるのか、どの程度の過重に耐えれるのかを検証していきます。

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